多発性硬化症(Multiple Sclerosis又はMS)
めまいと背中合わせの病気です。
原因
MSがなぜ起こるのかはまだ十分に明らかになっていませんが、 「自己免疫」が関係しているのではないかと考えられています。ヒトの 身体では細菌やウイルスなどの外敵から身を守るために、白血球や リンパ球などを中心とした免疫系というしくみが働いています。ところ が、何かのきっかけで、免疫系が本来は攻撃しないはずの自分自身の 細胞を攻撃することがあります。これを「自己免疫疾患」といいます。 MSでは脳や脊髄のミエリンが自分自身の免疫系に攻撃された結 果、脱髄が起こります。なぜこうした現象が起こるのかは不明で すが、環境要因やウイルスなどの感染が引き金となっているので はないかと考えられています。
【遺伝】
MSが親から子へ遺伝することは稀です。ただし、アレルギー体質 が遺伝するように、MSになりやすい体質が遺伝することはあると 考えられています。
【環境】
MSの発症には地域差があり、欧米に多くアジアには少ない病気 です。また、思春期前にMSの発症率が高い地域から低い地域に 移住した人は、移住しなかった人に比べて発症率が低くなったとい う報告もあります。しかし、どのような環境が影響するのかは明ら かではありません。
【ウイルス感染】
ウイルス感染が引き金になり、免疫系が強く働くことがMSの原因 になるのではないかと考えられています。ただし、ウイルスは直接 の原因ではないため、MSが他の人にうつることはありません。












